このしつけはNG!?実は効果抜群な犬のしつけ方(後編 - 川崎で犬のしつけ相談・トレーニングなら犬竹-kentiku-にお任せください

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2016年05月22日 [トレーニング]

このしつけはNG!?実は効果抜群な犬のしつけ方(後編

効果があるしつけ

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前回の後半です。

「怖い思いを繰り返してさせるとトラウマになるので時間を置く」

この考え方は多くの飼い主さんが勘違いしやすい内容です。

大きな物音がしてその道を通れなくなる最大の原因は、放置した時間が長いことにあります。

放置した時間というのは、次に同じ経験をするに至る時間が長すぎるという意味です。

ここはいつも通ると犬が鳴いて、うちの子が怖がるからやめておこう。

とその道を通る事をやめると、初回で感じた恐怖が時間を置くほど倍増していく事があります。

最初はその犬の鳴き声が怖かっただけなのに、その音に慣れないせいでどんな犬の鳴き声も

怖くなってしまうと言ったように悪化していきます。

思いでは美化されるのと同様に動物の思い出補正と言うのはすさまじくご都合主義です。

昔は超美人に感じた近所のお姉さん。

久しぶりに会ったら・・・・あれ?こんな顔だっけ?

失礼ですが、思い出の補正は強く強化される傾向があるので仕方ないことなのです。

恐怖も思い出にしてしまうと強く強化されるものなので、短時間で何回も同じことを繰り返すのが

慣らしていくという上では最短なのです。

ですが例外があります。

たとえば、プールで泳がせたいから何度も水の中に引きずり込んだ。

というトレーニング方法を行えば泳ぐどころか水嫌いになります。

人は慣れてもらうために何度も同じ経験をさせようとしますが

学習能力が萎えた状態で何度も経験させるとトラウマにになる可能性が増加します。

馴化(慣らし)で重要なのは学習する気があるのか?ないのか?

嫌がる犬に無理やり水の中に突き落としても恐怖が学習能力を閉ざしているため学習することがありません。

この見極めが出来ていないせいで

「馴化は無理なくやりましょう」

「ゆっくりとならしましょう」

という部分だけ重視されて本来3日程度で終わる馴化訓練が

〜年単位になることが多々起こりえます。

私の師匠の言葉に「訓練とは大胆にして繊細に」

というのがありまして、まさに馴化訓練はそういうものなのだなーと思います。

系統的脱感作の落とし穴

青字部分は専門的な範囲です。

慣らしで多く使われるのは「系統的脱感作」というもので

不安の対象となる状況・モノに対して、それらを対象者の主観的刺激の強弱によって階層化する
※wikiより抜粋

というものです。

しかし脱感作という意味をどうも理解していないトレーナが多く間違ったやり方をしている方も多々いるようです。

脱感作とは十分にリラックスしている状態。または筋肉が張っていない状態なので緊張状態の

犬に系統的脱感作は全く有効的には働きません。

(人間に脱感作を行う場合は深呼吸させるなど筋弛緩法を用いてリラックスさせるのが一般的です。)

なのに緊張がちがちの犬に対しておやつで脱感作を促しているトレーナーを見ると

ホントにプロなのか疑いたくなります。

※しかし、系統的脱感作は脱感作部分が重要でなく曝露が重要であるとされているため現在は曝露重視の(曝露とは暴く暴露ではなくさらすという曝露です。苦手なものにさらしていくという方法です。)
曝露反応妨害法が対人でも多くされています。ですがあくまで対人ですので犬に応用は現実的ではないかもしれません


なので出来る限りリラックスしている状態からのスタートが好ましいのです。

その場所に緊張しているのに慣らしを訓練してもやはり成長は遅いのです。

下は実際のトレーニングケースです。

以前他のトレーナーがトレーニングしていた犬は、外が非常に苦手で外に慣れさせるために外でおやつを使ったトレーニングをしていました。

しかし一向に慣れる気配が無いので、まずはなにか一つ集中してもらえるものを作る。

というトレーニングを行いました。

集中の意味も「好き」だけでなく「嫌い」も集中に入りますので比較的早く定着する「嫌い」を

選択しています。

脱感作は苦手なものが複数だと効果が半減することは分かっていたので「絶対的な恐怖対象」を

あえて作りそれに対して系統的脱感作を行うという考え方です。

外の環境よりも怖いことが出来てさらにそれを系統的脱感作したことで自然と外への

恐怖心もなくしていくという過程をたどってトレーニングしています。

完了までに半年かかりましたが今では苦手な外でも人の顔を見て歩けるまで改善に至りました。

もう少し早く始めれば期間は短く済んだかもしれません。


トレーニング方法的には「犬にやさしい」とは言いかねますが結果間違えたおやつトレーニング

ではたどり着くことの無かった未来をその子に見せることが出来たので成功いえるでしょう。

普通トレーニングでは問題行動や苦手なものを失くしていくというという事を目指します。

ですが、今回のパターンはあえて苦手なものを人為的に作りさらに改善までを想定してプランを

組んでいた。と言うのが成功の秘密なのかもしれません。
(自分で言うのもなんだけど)

海外から入ってくるトレーニングは主に飼い主さんでも気軽に行えるという点を重視しています。

素人さんでも本を読めばわかるトレーニング方法を知っていてもプロではありませんよね。

なので「海外のトレーニング方法が正しいと思いこまずに常に最善の手は何かと考え続けること」が今のトレーナー業界には、必要なのだと私は思っています。

久しぶりに専門的な内容のブログでした。

次回もお楽しみに!
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