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2016年08月28日 [犬の豆知識]

ミジンコでもわかる行動分析学「陽性・陰性トレーニング」

陽性は良い?陰性は悪い?

こんにちは!犬竹-kentiku-坂本です。

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行動学を学ぼう

動物行動学というのをみなさんはご存知でしょうか?

現在、存在する犬のしつけ方法はこの動物行動学を応用して作られています。

なので「なぜこのしつけ方法で犬に伝わるのか?」という疑問がある場合行動学を知っておくと少し便利です。

また、プロのトレーナーならば必須項目です。

なぜならば自分のやっているしつけ方法を飼い主さんに説明するときわかりやすく説明するためには行動学の知識が必要だからです。

行動学の専門用語で説明出来ないようでは、飼い主さんに分かりやすいようにかみ砕いて説明することは困難です。

初心者の方に分かりやすく説明するのが一番難しいのですから・・・

なのでトレーナーはほぼ全員この行動学を学んでいるのですが、どうもまともに理解できていないトレーナーもどき

と適当な説明をしている学校、しつけ本が多数存在しているようなので解説するブログ内容も書いてみようと思います。

「陽性トレーニングで犬に優しくトレーニング!」

なんて堂々と書いてある恥ずかしいところをみんなで見つけましょう(笑)

※行動学はあくまで学問です。
しつけに正しい・間違いはありませんが行動学には存在します。
また学問なのでしつけ方法の構想には使えますが実際の現場では糞の役にもたちません。
行動学に基づいた訓練法は机上の空論ですが構想が無ければ実験もなく実験が無ければノウハウも生まれません。
プロは知らなければなりませんが知ってるから良いトレーナーという訳でもありません。
逆に行動学に縛られて頭でっかちになってる人も多数見受けられます。
自分に合うトレーナーは実際に合って話して確かめてみましょう。


第2回目は「陽性・陰性トレーニング」

ここからがややこしくなるところです。

反射で生きている昆虫などは例外ですがほとんどの生き物は陽性・陰性で学習していきます。
(昆虫も一部陽性・陰性で学習している事もあるようです。例としてコオロギなどにもお手を教えることが出来る等ですがこれが反射なのか学習での条件反射のなのかはよくわからないそうです。)

よく見るのが

何か行動を起こした時に良い事があると、それを繰り返すようになる!
これが陽性強化。

何か行動を起こした時に嫌な事があると、その行動が減少する。
これが陰性強化。


という説明ですが、全然違います。

どこで習ったの?良く偉そうな顔で書けるね。

この説明はアメーバブログのペットショップ店員さんのブログで見ましたが「陽性・陰性」で調べると上位に出ます。

URLを乗せるのはまだ頻繁に更新してるようなのでやめておきます。

陽性・陰性・強化・弱化(罰)

この4つを組み合わせて

陽性強化

陰性強化

陽性弱化(罰)

陰性弱化(罰)

となります。

陽性?陰性?罰?強化?

という方のために簡単に説明すると

陽性=与える

陰性=取り上げる

強化=行動が増える

弱化(罰)=行動が減る

という意味です。

これが分かってれば冒頭の説明がどれだけ適当な事を言っているのかわかりますね。

つまり陽性トレーニングとは褒める訓練ではなく「与える訓練」

陰性トレーニングとは叱る訓練ではなく「取り上げる訓練」

なのです。

行動が減少したら強化じゃなくて弱化でしょうが!

そもそもこの勘違いが起きやすいのは「好子」「嫌子」と「陽性」「陰性」が混ざってるのが原因だと思われます。

好子=嬉しい事

嫌子=嫌な事


なので

通常「陽性」「陰性」を学ぶ前に「因子」(原因)について学びそこで好子、嫌子を聞いて陽性、陰性に入るので

陽性=好子  陰性=嫌子

と混ざるのかもしれません。

たぶんですけど。

ですが今日はここだけでもいいから覚えましょう。

陽性トレーニングとは褒める訓練ではなく「与える訓練」

陰性トレーニングとは叱る訓練ではなく「取り上げる訓練」


この場合はどっち!?

では、小難しい用語はここらへんで次にケーススタディで考えてみましょう。

例題1

給料が入った!前年度より査定の評価が良かったので金額が上がっている。
今年もがんばろう。


今年の抱負みたいですが例題です。

さて、これは陽性でしょうか?陰性でしょうか?




考え中・・・






では答え合わせ。

給料が入った!前年度より査定の評価が良かったので金額が上がっている。
今年もがんばろう。

金額が上がっている=好子を与えられた

今年も頑張ろう=行動を増加しようと決意

なので与えられて行動が増加したのでこれは「陽性強化」です。


犬におやつを与えておすわりの頻度が増えた。

というのもこの陽性強化です。

では次の例題。

4日前の面接で勝手に椅子に座ったら面接官から怒鳴られたから今回の面接は指示があるまで待とう。

これはどうでしょうか?


考え中・・・



では答え合わせ

怒鳴られた=嫌子を与えられた

指示があるまで待とう=座る行動が減少した

という事はこれは陽性弱化です。


前回のブログで死体に出来ることは「行動」ではない。

とお話したので「座らない」は行動ではありません。

なので座らないが増加したのではなく、座るが現象したと考えます。

死体は座れませんからね。



という事はですよ。

犬のトレーニングで置き換えて考えると・・・・

犬が吠えたからお腹を蹴り飛ばしたら吠えなくなった。

これも陽性弱化ですね。


つまり陽性トレーニングです。

蹴りとばす=嫌子を与えた

吠えない=減少した


ですので。



ほぅ・・・

「うちは陽性トレーニングしかしませんから・・・」

というトレーナーさんはおやつも与えてトレーニングするけど

場合によっては蹴り飛ばしたり、体罰も余裕で与えるということですな。

いや、結構ことで(笑)


別に体罰トレーニングを否定する訳ではありませんが「陽性」にこだわる人はほとんど

犬に対して暴行を振るうのは嫌います。

「殴らなくても愛情で伝わるのです!」

へぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!(笑)






煽り過ぎましたね。すみません。

でもこう見ると陽性とは褒めることではないというのが分かりますね。

犬を褒めてトレーニングするのはとても良いことでそれだけで問題行動がなくなれば素晴らしいことです。

ですがそれを陽性トレーニングで行う犬に優しいトレーニングという表記は間違っています。

陽性ではなくそれは「褒めるトレーニング」です。

ぶっちゃけ結果がでれば陽性・陰性理解してなくともどっちでもいいんですが

間違った知識を飼い主さんにお伝えしてしまうのはプロとして無責任です。

ましてそれが、今後プロになろうとしている人の集まるところでやっているなら・・・・

今回はここまで。

次回は陰性トレーニングのケーススタディからです。

お楽しみに!
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