ミジンコでもわかる行動分析学「陰性」 - 川崎で犬のしつけ相談・トレーニングなら犬竹-kentiku-にお任せください

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2016年08月30日 [犬の豆知識]

ミジンコでもわかる行動分析学「陰性」

批難されてばかりのかわいそうな奴

こんにちは!犬竹-kentiku-坂本です。

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陰性強化と書きましたが、陰性強化・弱化の説明です。

かなり勘違いされて悪者扱いされているので陽性より細かく説明しときます。

前回で陽性・陰性・強化・弱化の説明はしたと思うので今回は前回の続きで

再びケーススタディから始めますね。

例 ある家庭の会話

姉「このプリン美味しいでしょ?買うの苦労したんだから」

妹「コンビニプリンのがうまい」

姉「え!?2時間も並んだのよ?」

妹「でも好きじゃないからしょうが無い」

姉(もう妹のために買ってくるのやめよう)


これはなんでしょう?

考え中・・・

これは陽性弱化ですね。

騙されましたか?(笑)

このパターンは非常に多くの方が「陰性強化」だというパターンです。

これは姉は「おいしい!」という反応を期待していたが「おいしくない」という反応をされたために

二度とこいつのためにプリンは買ってこないぞ!と学習した状態ですね。

これは「期待した反応と違う反応を与えられた」からです。

では、「おいしい!ありがとう!」

と言いながらプリンを全部食べられてしまった場合はどうなるでしょう?

これは受け取り手の気持ちによりますが「一緒に食べるつもりだったのに全部食べられた。

ムカつくからもう買ってやらない!」

と思えば「陰性弱化」となります。

プリンという好子を取り除かれたため買ってくるという反応が減少したためです。

まぁ思うだけならばまだ結果ではないのでわかりませんが。

また、全部食べられても「おいしそうに食べてくれたからいっか」と思えば

これは「陽性強化」になります。

おいしそうに食べてくれたという好子を与えられて行動が増加するからですね。

同じ行動でも受け取り手の気持ちで陽性・陰性が変わるのは面白いですね。

では陰性強化ですが、これは取り除かれて行動が増加するということです。

ですが取り除かれて増加するなんて事があるのでしょうか?

無くなったら誰でも悲しいですよね?

では次の例を見てみましょう。

例 ある朝の会話

親「今日雨降るかもしれないから折り畳み傘持っていきなさい」

子「こんな晴れてんのに?」

親「午後は降るのよ」

子「じゃあ一応」

ー午後ー

子「あっ本当に降ってきた!」

「折り畳みあって助かったー!今度から忘れないようにちゃんと鞄に入れておこう」


これは、陰性強化です。

雨に濡れるという嫌子を傘というアイテムで回避出来たためです。

雨という嫌子を取り除かれたので傘を持ってくるという行動が増加したのですね。

なお、この「子」はめんどくさがり屋なので以降折り畳みは常に鞄にあるようになります。

これも陰性強化により起きた反応だといえます。

しかしここで注意。

雨に実際に降られてしまいそこで傘を広げてこれからは傘をさそうと考えればそれは「陽性強化」です。

実際に嫌子を与えられたしまえば陽性になるのです。

死ぬほどややこしいですね。

このブログ書いてる私も混乱します(笑)

ですがここが体罰が陰性になるという分岐点なのです。

体罰は陰性?

前回は体罰でも与えられて反応があれば陽性ですよ。

という事でした。

ですが体罰は与えるふりをしてその時点で犬が行動をやめれば「陰性」となります。

なぜならば、与えられる前に行動を起こして嫌子を取り除いた事になるからです。

ここで勘の良い方は気づくかもしれませんが「一回も体罰を受けたことのない子が体罰を避けるために回避行動をとるのか?」と

お考えになられている通りに、陽性で一度強化・弱化されないとこの陰性反応は起こらないのです。

しつけ方法に「缶に石を入れて大きな音を立てて脅かす」というものがありますがこれは陽性弱化ですね。

ですがその後犬はその缶を見るだけで反応を中止する事があります。

その段階に入るとしつけ方法はやめてほしい反応がある前に缶を見せて反応をさせない。

という方法に切り替わります。

そうするとこれは「陰性弱化」ですね。

この様に一つのしつけ方法の中でも陰性・陽性・弱化・の3つが複雑に絡まりながら学習していることになります。

一つの学習は陽性・陰性・強化・弱化の要素が絡まりながらおこるものなのです。

決して陽性のみ陰性のみで学習するものとは限りません。

良く陽性VS陰性討論が行われますが何が優れているという事はありません。

知らず知らずのうちに陰陽両方とも皆使っているのです。

ただそれが見た目に優しいか?厳しいか?の差です。

宣伝する上で「陰性」と書けばイメージはやはり悪くなるので「陽性」と書くのがベターでしょう。

また日本では弱化は罰と表現されます。

「陰性罰を使い私たちはトレーニングしています!」

何とも危なそうなトレーニングスクールに見えます。

「陽性強化」はいかにも明るく楽し気な印象な上に専門用語を使えば、プロフェッショナルな雰囲気も出ますね。

しかし、陽性とは与えるトレーニングである。

陰性とは取り除くトレーニングである。

強化とは増加する事

弱化(罰)とは減少する事

という事は間違えないように記憶して頂ければと思います。

次回からはもう少し実践に踏み込んでお話していこうと思います。

では、次回もお楽しみに。
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